母乳が出ない、母乳量が増えない…それでも混合育児を続けた5ヶ月間の記録

こんにちは。山本です。

母乳が出ない。
うまく飲んでもらえない。

頻回授乳しないと母乳量が増えない。
でも眠くて体がつらい。

ミルクを足したら母乳が減っちゃう。
でも足さないと赤ちゃんの体重が増えない……。

同じような悩みを持つ方、多いのではないでしょうか?

私はこれまでの育児で、母乳の悩みが一番しんどかったです。
正解を探して検索魔になり、眠いのに夜中もずっとスマホと睨めっこしていました。

ここに書くのは、そんな私の出産から5ヶ月間の試行錯誤の記録です。

産後すぐ、母乳がほとんど出なかった

私が息子を産んだ産院では母乳育児を推奨していて、産んだ翌日の朝から母児同室が始まりました。

新生児室からはミルクを提供してもらっていましたが、
「最初は必ずお母さんのおっぱいを吸わせて、足りない分をミルクにしてください」
と指導されていました。

初めての出産で右も左も分からないまま、個室に赤ちゃんと二人きり。
3時間ごとに授乳時間がやってきて、「どうすればいいんだ……」という気持ちの中で必死にお乳を吸わせました。

しかし、何度吸わせても、母乳は1滴も出ませんでした。

それどころか、私は扁平乳頭で、赤ちゃんに咥えてもらうことすらできませんでした。
何度か助産師さんに助けてもらい、赤ちゃんの頭をおっぱいに押し付けるようにして、どうにか吸わせるという感じでした。

初産だと母乳がなかなか出ない人もいるという知識はあったので、妊娠37週から毎晩お風呂でマッサージもしていました。

でも助産師さんには、「乳輪が張って硬いですね。これだと赤ちゃんが吸いにくいから、毎回最初に自分でほぐしてください。」と言われました。

教えてもらった乳頭マッサージは、涙が出るほど痛かったです (泣)
赤ちゃんに吸ってもらう時も、歯を食いしばるほどの痛みでした。

産後2日目には、買ってあった電動搾乳機を夫に持ってきてもらい、それを使って刺激してみたりもしました。また、ニップルシールドと呼ばれる乳頭保護具を借りて、赤ちゃんが咥えやすくなるようにしたり、フットボール抱きを試したり。

それでも最初の1滴が出たのは、産んで4日目のことでした。


赤ちゃんが泣いたり、寝てしまったりで、産院での授乳は毎回とても大変な作業でした。

体勢を取るのも難しく、私は授乳のたびにほぼパンツ一丁で赤ちゃんを抱いていました。
「今助産師さんが部屋に入ってきたら、びっくりされるだろうな」と思いましたが、入院着を着たままではとても授乳できなかったのです。

4日目の朝も、上半身を丸っと露出して格闘しましたが、赤ちゃんが泣いておっぱいを咥えてくれず、ついに私も泣き出してしまいました。

そこへ巡回の助産師さんがやってきて、私の姿に驚き(泣いてるし裸だし)、母乳外来の助産師さんを呼んできてくれました。

「赤ちゃんが咥えられないみたいなんです、おっぱい出ないから、もう嫌なのかもしれない」

そう泣きつくと、助産師さんはその場でマッサージをしてくれました。
飛び上がるほど痛くて、目を瞑って耐えていたら、

「山本さん見て。母乳、滲んできてますよ」と。

それが最初の1滴でした。
その後は少しずつ、母乳が出るようになりました。

産後2週間、「母乳をあげるのは当たり前」というプレッシャーで追い詰められていた

生後2週間頃、息子は1回の授乳で80mlほど飲めるようになっていました。
しかし私の母乳は、1回に30mlほどしか出ませんでした。

そのため退院後は、授乳のたびにミルクを追加していました。
乳頭保護器も、ないと赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれなかったので継続して使っていました。

3時間おきにおっぱいをあげ、それが終わるとミルクを作って飲ませる。
混合育児はとても手間でしたが、母乳だけでは足りないので仕方ありませんでした。

ところが2週間健診や母乳外来では、

「頻回授乳をすれば母乳量が増える」
「1日8回は頻回じゃない」
「赤ちゃんが泣くたびに吸わせるくらいでいい」

と助産師さんや医師に言われ

徐々に、「みんな頻回授乳してるんだから、私も甘えていられない」と思うようになりました。

当時の私は、睡眠不足もあって、なんだか毎日フワフワして不安定でした。
眠る赤ちゃんを見ながら、なぜか泣いたり。

「私が守らないと、この子は死んじゃう」と本気で思い、夜間に赤ちゃんの横で眠ることすら悪いことだと感じて、ほとんど眠らなかったりしました。

体はどんどん疲れていくのに、「頻回授乳をすれば母乳量が増える」と思い、産後2週間頃から自分を追い込み始めました。

心配した実母や夫から、

「今時はミルクの栄養も優れているんだから、そんなに頑張らないでミルクにしたらいい」
と言われても、

「周りはみんな母乳だ」
「この子のために母乳をあげないと」
と1日中母乳のことばかり考えていました。

今振り返ると、かなり追い詰められていたと思います。

産後3週間、息子が入院。体重が増えていないと言われて頭が真っ白に

息子は、生まれてすぐから吐き戻しが多い子でした。
生後5ヶ月を迎えた今でも、毎日のように吐き戻しています。

新生児の頃は、それがとても恐怖でした。

ミルクをあげたあとは必ずゲップをさせ、縦抱きにして10分ほど様子を見てから寝かせていたのに、授乳から1時間以上経って吐くこともありました。

時々は鼻からもミルクが溢れ出てきて、私も夫もオロオロ……。

人が鼻から飲み物を吹き出すところなんて、そうそう見ないじゃないですか(笑)
うちの子は、寝てると思いきや突然「コポ」と吐き出すので、毎度肝が冷えて仕方ありませんでした。

「あげてるミルクの量が多いのか?」と思って、追加するミルクを減らしたり、戻したり。
母乳量は目では見えないので、毎回手探りでした。

生後2週間を過ぎたある日、息子が盛大にミルクを吐き戻し、夫が慌てた声で
「マーライオンみたいに吐いた!」と言ったのです。

吐き戻しについてネットで検索しまくっていた私は、「マーライオンみたいに吐くのはやばい」と認識していたので、すぐに近所の小児科に駆け込みました。

すると、うちでは詳しい検査ができないからと近隣の大学病院を紹介され、そのまま救急で検査をする展開に。

3時間に及ぶ検査では特に問題は見つかりませんでしたが、小児病棟で一旦ミルクの飲みっぷりを見たいと言われ、息子の入院が決まりました。


入院は5日間。その間、私は搾乳した母乳を冷凍して毎日小児病棟へ届けました。
息子のところにも毎日3時間ほど滞在し、そこで授乳もしました。

しかし、点滴に繋がれて眠る息子を見てメンタルが落ち込み、ただでさえ少なかった母乳量が、さらに減っているように感じました。

退院してからは、それまで1日8回だった授乳を9〜11回に増やしました。

1回に飲む量を減らして吐き戻しを防ぎつつ、減った母乳量も取り戻したかったからです。
息子は元気になりましたが、私はさらに寝不足になり、ボロボロになっていきました。

そして退院から1週間後、改めて大学病院の外来を受診。
そこで息子の体重を測ると、3675gしかありませんでした……。

出生時は3160gだったので、27日間で増えたのは515g。
医師から「1日あたり19gしか増えていない。体重の増え方が少ないです」と言われました。

帰宅してからは、夫にも「もっとミルクを飲ませよう。」と言われました。

でも、ミルクを増やしたら授乳間隔があいて、授乳回数は減ってしまう。
私は頻回授乳で母乳量を増やしたかったし、一度にたくさん飲ませると息子は吐いてしまう。

毎日悩んで、悩んで、すごく気を遣って授乳量を調整していたのに「ダメだったんだ」と
私の頭は、パニックに近い状態になりました。

「もっと頻回授乳しなきゃ」が夫婦喧嘩につながった

成長が遅い息子を心配してミルクを与えたい夫と、母乳で育てたい私との間で、意見が食い違うことが増えはじめ、夫婦仲が険悪になっていきました。

夫は、頻回授乳にも否定的でした。
なぜなら、私がひどい睡眠不足になり、見るからにボロボロになっていったからです。

「夜間は俺がミルクをあげるから、あーちゃん(私)は寝てて」

と夫から言ってもらっても、
私は「なんで邪魔をするの」と敵対心を抱いて、その申し出を断りました。

息子の吐き戻しは退院後も相変わらずで
体重が増えるように1日の授乳量を増やす、でも1回あたりの授乳量はセーブするという、難しいことに挑戦していたこともあり、私はいっぱいいっぱいでした。

日中にぼーっとすることも次第に増えていきました。

ある時には、いつも使っている洗濯機の操作方法が急にわからなくなり、夫を呼び出したこともありました。
地に足がついていないような、フワフワした感覚は毎日のように続きました。

感情のアップダウンも激しくなって、些細なことでしょっちゅう夫婦喧嘩をするように。
そしてその喧嘩のせいで更にメンタルが落ち込み、よく泣くようになりました。

喧嘩は、何回したかわからないほど繰り返しました。
離婚の話も、自然とお互いの口から出るようになりました。

夫が泣きそうな顔で「息子のことは俺が一人で育てる」と言ったとき
ようやく私は「自分の頑張り方が夫を傷つけているのかもしれない」と思うようになったんです。

そして、「自分には向いてなかったんだ」と諦めて頻回授乳をやめることにしました。

頻回授乳をやめたら、少しずつ母乳量が増えていった

息子が生後1ヶ月になった頃から、まずは1日の中で直接母乳をあげるのが6〜7回、搾乳するのが1日2〜3回になるようにしました。

ただ、洗浄の手間や深夜の作動音が気になり、搾乳は2週間ほどでやめました。

その後は1日6回の直接母乳+粉ミルクにしました。
生後50日頃の1回量は130mlで、母乳が50〜60ml、足りない分をミルクで補っていました。

ミルクを大幅に増やしたわけではないのですが、心配していた息子の体重は1ヶ月健診の後、約10日間で急増しました。

ずっと4kg台に乗れなくて、周りの同月齢の子より一回り小さかったのに、気づいたら4.5kg。
生後2ヶ月の日には5.5kgになり、成長曲線の平均より上にまで増えていきました。

生後3ヶ月になっても、母乳を日に6回、ミルクを必ず追加するやり方を続けていました。
1回量は150ml、母乳が60〜70mlで足りない分をミルクです。

生後50日の頃より、1回あたりの母乳量は増えています。

産院や母乳外来では、直接母乳の回数が1日あたり6回を下回ると母乳量が減ると言われていたので、私は最低ラインの6回を維持していたのですが、驚くことに母乳量は増えていきました。

2,3時間おきだった授乳が4時間おきになるだけで、生活もかなり楽になりました。
お出かけするハードルも下がり、息子を連れて近所のスーパーに週3日お散歩するようにもなりました。

あくまで私の場合ですが、頻回授乳をやめても母乳量は減らず、むしろその後少しずつ増えていきました。体の負担やストレスが減ったことも、私にとっては良かったのかもしれません。

混合育児で一番悩んだ「ミルクをどれくらい足す?」

生後2ヶ月頃は、搾乳機でとれる量を参考に自分の母乳量を計算していました。
しかし、息子の吐き戻しが一向に良くならず、ミルクを追加する量が多いのか、それとも搾乳と違って直接母乳だともっと母乳が出ているのか、迷うようになりました。

そこで、悩む時間を減らしたいと思い、ベビースケールを買うことに。
高いものなのでメルカリでお下がりを探して買いました。

これが個人的には大変、安心材料になりました。

3日に1回くらい、昼間に母乳測定で息子が実際に飲んでいる量を測りました。
搾乳と大きく差はなく、だいたい60〜70mlでしたが、時々、胸が張って痛いくらいの時には90ml近く飲めていることもありました。

うちの息子は満腹になっても自分から哺乳瓶を離すことがほとんどなく、与えれば与えた分だけ飲んでしまうタイプでした。

なので吐き戻さないけれど、体重は増えるという絶妙な量を、神経を使って毎回コントロールして与えていました。

なかなか精神的にしんどい作業でしたが、スケールがあったので迷いが減ってくれました。

時期母乳補助具授乳状況1日の授乳量
産後すぐほとんど出ない⚪︎[母乳10ml+ミルク40ml]×8回約400ml
生後2週間20ml/回⚪︎混合/頻回授乳約550ml
生後1ヶ月50ml/回⚪︎[母乳50ml+ミルク70ml]×6回約720ml
生後2ヶ月60~70ml/回×[母乳70ml+ミルク70ml]×6回約840ml
生後4ヶ月70~90ml/回×[母乳70ml+ミルク100ml]×6回約1000ml
生後5ヶ月40~80ml/回×母乳50ml×7回+ミルク120ml×3回約700ml

しかし、生後5ヶ月を迎えて振り返ると、もっと適当で良かったんだろうなと思います……。


「夜間だけは母乳でいける」という話もよく耳にしましたが、私がそれをできるようになったのは生後5ヶ月近くなってからです。

それまでは母乳だけだと足りなくて息子が泣いてしまうので、夜間も必ずミルクを足すようにしていました。

助産師相談などでは、「でも息子さんは体重がきちんと増えてるし、実はお母さんの母乳が結構出てるんじゃない?」と何度も言われたのですが、息子が大食いなのか(汗)、母乳だけで満足して眠ることはほぼありませんでした。(ミルクを足すと寝ました)

結果的に息子は生後5ヶ月で8.8kgあります。
成長曲線の天井から出てしまいそうなほど大きく育ちました。

なので、5ヶ月になるあたりから母乳だけで一旦泣かなければミルクを足さないように変更し、1日あたりの授乳量を抑えています。

どれだけ吐いても、ここまで大きく育つのだから、色々と杞憂だったんだなと思います。

赤ちゃんの生きようとする力は本当に強いのですね。

生後5ヶ月。今の私は「混合育児でよかった」と思っている

母乳のことで悩む方は本当に多いのではないでしょうか。

なにしろ、自分の体のことなのに自分でコントロールが効かないですし
それが子供の成長や健康に影響を与えてしまうことなのですから。

そして、母乳量や体力との兼ね合いで混合育児を選択している方も、また多いと思います。

混合は実は全然楽ではないですね。
出産前は、「私は貧乳だからきっと母乳でないし、まぁ混合かな〜」くらいに簡単に考えていましたが、甘かったです。

周囲からの母乳育児へのプレッシャーや、母乳が出ないことへの焦り、
毎度哺乳瓶を持ち歩いたり消毒しなければならない手間、ミルク代。
おっぱいの痛み、飲んでもらえない時の悲しさ、眠れないしんどさ。

何一つとして楽なことはなかったです。

ただ私は自分自身の体調や、それを気にかけてくれる夫のために、頑張りすぎない混合育児を続けてきて良かったと思っています。

これからも母乳が出る限り、無理のない範囲で混合育児を続けていくつもりです。

母乳のことでたくさん悩んでいるお母さん、みなさん本当にお疲れ様です。
自分の体を大事に、自分の気持ちを大事に、一緒に頑張りましょう。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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